





4月第一主日、昨夜の雨も上がり、うららかな春の一日となりました。新年度最初の礼拝メッセージはルカ20章、十字架の死を前にしたイエスさまが最後に語られた譬え話しから。ある人がぶどう園を農夫たちに貸して長旅に出たという話し。ある人とは父なる神を、ぶどう園はイスラエルを、農夫は指導者たち、長旅は終末が遅くなることを暗示しています。収穫の時になり、主人は農夫たちのところにしもべを送りましたが、農夫たちは彼を辱しめて空手で帰らせました。主人はそれでも忍耐深く、二人目、三人目のしもべを遣わしますが、農夫たちはさらに痛めつけて空手で帰らせてしまったのです。困った主人は最後に自分の愛する息子を送り、この子ならきっと敬ってくれるだろうと期待しましたが、農夫たちはその子を殺してしまったというのです。ご自分の死を譬えをもって予告されるイエスさまの思いはどんなだったでしょう。「家を建てる者たちが捨てた石、それが要の石となった。」私たちも、人生における捨石と要石の選択を間違えないようにしたいものです。でも、かつての捨石のように思った経験が、今は人生の要石のように思うこともあるのではないでしょうか。