何を祈り求めるのか…

3月第二主日、まだ少し寒さを感じますが、だいぶ春の足音が聞こえる時期になりました。礼拝メッセージはルカ11:1ー13、弟子たちがイエスさまに祈りを教えてくださいと願ったところから。そこでイエスさまはまず『主の祈り』を示され、祈る内容について教えられました。いつも礼拝で唱和していますが、極めて深淵なる祈りです。創造主である方を父と呼べる幸いを覚えました。それを踏まえて、イエスさまは次に祈りの姿勢について具体的な譬えをもって教えられました。真夜中に訪ねてきた旅人に出してあげるものがないので友人にパンを借りに行ったという話し。友人は友だちだからというだけでは、起きて何かをあげることはしないが、しつこさのゆえなら起きて必要なものをあげるでしょうというのです。確かにキリスト教の祈りは、自分の願うようにではなく神の御心がなるように祈ることを学びます。でも、同時に「求めなさい。探しなさい。たたきなさい。そうすれば与えられる。」という簡単にあきらめない祈りの姿勢も大事なことです。それはまるでコインの表と裏のような関係ですが、約束のものを手に入れるために必要な忍耐を身につけたいと思います。