人生のターニングポイント…

11月第三主日、秋も深まり紅葉の美しい時期を迎えました。礼拝メッセージはエステル記6ー7章から。ダニエルのような立派な信仰者ではない、等身大のエステルに共感を覚える人も多いのではないでしょうか。エステル記には「神」「主」という言葉は出てきません。また、「祈り」「信仰」という言葉もあえて使っていません。でも、この書には神がこの世を支配し、歴史を導き、人々を動かしていること、また、エステルやモルデカイが祈りと勇気と信仰をもってユダヤ人を救いに至らせることが見事に描かれています。また、ハマンの性質はだれもが持っている罪の性質。モルデカイを陥れるための木に、最後はハマン自身がかけられていくさまには、読者である私たちにも罪の性質を十字架のもとに脱ぎ捨てることを教えているのです。そして、神は私たちと個人的に交わりを持ってくださると同時に、私たちをご自身の計画の中で用いてくださいます。私たちが苦しんだり、悩んだり、傷ついたりするのは、私たち個人の問題なのではありません。私たちがその戦いの中で慰められたり、励まされたり、立ち直ったりするのは、ほかの兄弟たちの救いにも繋がっていくのです。