教会の前を通られた方に『教会ではハロウィンをお祝いしないのですか』と声をかけて頂きましたが、ハロウィンはキリスト教の行事ではありません。今や世界中で盛り上がるハロウィン、その起源は大昔の古代ケルト人が行っていた祭礼で、秋の収穫を祝うとともに、悪霊を追い払う宗教的な行事だったとのこと。死者の魂が家族のもとに戻って来るとは、言わば日本のお盆のようなものです。この土着信仰がやがてキリスト教と結びつき、カトリックの諸聖人の日の前夜祭として祝われるようになったようですが、いずれにしても異教的な伝統や迷信に基づいたものなのでキリスト教の祭礼とは言いかねます。プロテスタントの教会で10月31日と言えば宗教改革記念日です。カトリックの修道士だったマルティン・ルターがヴィッテンベルク城の教会の門に95箇条の提題を掲示したことに始まります。一番問題としたのは、免罪符を買うことによって煉獄における刑罰を軽減されるという誤った教えでした。これも言わば仏式の戒名と似ているかもしれません。昔からあることだから…みんながしているから…という付和雷同は要注意です。我ここに立つというものを持ちたいですね。