宣教にともに携わる…

教会のデボーションはピリピ1章に入りました。ピリピ人への手紙は、パウロが牢獄の中で裁判を待っている時に書いた手紙です。ピリピの教会は、パウロが第二次宣教旅行の際にこの町で幾人かの人が救われ、ヨーロッパで最初に誕生した教会です。まだ人数も少なく、豊かな教会だったわけではありませんでしたが、開拓当初からパウロの宣教を支援し続けてきました。パウロは手紙と献金を届けてくれたエパフロデトを通してピリピの教会の様子を聞き、一方ならぬ励ましと慰めを受けたことでしょう。この手紙は冒頭からそんな牧会者パウロの喜びと感謝に溢れた内容となっています。私たちの教会も、能登半島豪雨災害の知らせを受けてすぐに祈りと支援を呼びかけました。できることはわずかですが、現地で生活している方を覚えて、ボランティアに従事されている方を覚えて、今日支援物資と献金を送りました。教会の宣教は、人数を増やすことや建物を維持することが目的ではありません。キリストにあってともに救いの喜びを分かち合うことが源泉です。牢獄の中にいても失われない喜び、それがこの手紙をもってパウロが最も分かち合いたかったことなのでしょう。