7月第四主日、日中は36度。今日も厳しい暑さの一日でした。礼拝メッセージは詩篇42篇から。バビロン軍によって征服さたイスラエルの民が、バビロンでの長期捕虜生活を余儀なくされたときの詩と言われています。「鹿が谷川の流れを慕いあえぐように 神よ 私のたましいはあなたを慕いあえぎます。」弱々しい女鹿が、獰猛な獣を恐れつつも、喉の渇きを潤すために谷川の水を慕い求める…詩人はそんな思いで遠く異教の地から望郷の念にかられ、神を渇望しています。苦しみと悲しみの毎日の中で、敵にはおまえの神はどこにいるのかと嘲られながら、失意のどん底にいました。こうした苦境の中で、詩人は「わがたましいよ なぜ おまえはうなだれているのか。…神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。」と自らを鼓舞していくのです。この世にあっては苦難があります。それはクリスチャンであっても同じです。信仰があっても、問題にぶつかり、病にかかり、貧しさや孤独を経験します。それでは信仰とは何でしょう。それは目に見えない神を信じることです。望み得ない時に望みを抱いて信じることです。苦難の中でしか知り得ない神の恵みがあるからです。