恵みに鈍感な愚か者…

7月第三水曜祈祷会、Ⅰサムエル記25章から。カルメルで事業をしていて、非常に裕福になったナバルとその妻アビガイルの人物紹介から始まります。妻アビガイルは賢明で美しい女性、夫ナバルはその名の通り頑迷で行状が悪かったとのこと。そんなナバルのもとにダビデは十人の若者を遣わし、礼の限りを尽くして、警護のお礼としての幾ばくかの贈り物を求めました。主人サウルから逃げながら、600人の兵を養うのは大変だったでしょう。ナバルの裕福さからすれば、当然いい返事をもらえるだろうと思っていたところ、「ダビデとは何者だ」と全く相手にされませんでした。それにプライドを傷つけられたのか、ダビデは怒り心頭でナバルの全家を滅ぼすと宣言し、400人の兵とともに出兵。ナバルも誰の声にも耳を貸さず、もはや流血は避けられないという事態に。そこでこの危機を救ったのが賢明な妻アビガイルでした。彼女は勇敢にもダビデの前にひれ伏して「ご主人様、あの責めは私にあります」と当事者意識を持ち、さらにダビデの信仰心に強く訴えました。そして見事にダビデの怒りを諫め、事態を収拾したのです。「賢明な妻は主からのもの。」(箴言19:14)