6月第四水曜祈祷会、強い日差しもなく、曇り空で過ごしやすい一日でした。デボーションはⅠサムエル記10章から。民の願いに応える形で、主はイスラエルに王を立てることを承認されました。そこでスポットが当てられるのがキシュのひとり息子サウルです。「イスラエルの中で彼より美しい者はいなかった」とあるので、立派な風貌だったと思われます。サウルは雌ろばを捜している中でサムエルと出会い、促されるままにイスラエルの君主として油を注がれました。予期せぬ出来事にさぞかし驚いたでしょう。まだ、この頃のサウルは「私はベニヤミン人で、イスラエルの最も小さい部族の出ではありませんか」と言ったり、叔父さんに王位のことを話さなかったり、荷物の間に隠れていたり…とどこか頼りない、自信なさげな姿が見られます。まさにサウルは彼自身の能力ではなく、神に見出され、新しい心を与えられて王となったのでした。ですから、彼に必要だったのは、自分を選び、自分に油を注ぎ、新しい心を与えて王として立ててくださった神さまから目を離さないことだったのです。サウルの選びから、私たちの選びについても、大切なことを教えられました。