いよいよ本格的な受験シーズンを迎えました。学生たちは寒さと誘惑に戦いながら最後の追い込みに励んでいることでしょう。側で見守っている親御さんたちも気が気ではないと思います。そうした中で、着々と勧誘の準備をしているグループがあります。毎年春先はカルト的な宗教も、ここぞとばかりに活動が活発化します。普通のサークルの勧誘と思ったら、それは隠れ蓑で、実は宗教の勧誘だったということはよくある話しです。誘う側も全く悪気がないし、紹介される人たちも人格者が多かったりするので、そこがカルトの集まりだとは気づきません。気づいた時には『ごほうび』と『恐怖』という二重洗脳に陥って、そこから抜け出せなくなってしまいます。つまり、グループの人たちこそ本物の友人、本物の家族だと思うようになり、そこから抜けることは罪であり、地獄行きだという意識を植え付けるのです。今まで仲の良かった家族にも平気で隠しごと(図りごと)をするようになります。入り口は広く、出口は狭く…それがカルトの手口(教え)です。過剰に心配することはありませんが、特に春先、若い世代の方々は学内等での優しい勧誘に気をつけてください。