アドベント第三礼拝がありました。この時期になると、町は華やかな雰囲気に包まれると同時に、一人一人は慌ただしい日々に忙殺され、クリスマスを祝うどころではない方も多いでしょう。でも、だからこそ神の前に静まり、御言葉からクリスマスの本当のメッセージに耳を傾けたいものです。今日の礼拝メッセージはマタイ1:18‐25から、ヨセフへの受胎告知がテーマでした。許嫁のマリアが身ごもっている…それはヨセフにとって穏やかな暮らしから一転して奈落の底へ落とされるような知らせでした。受け入れがたい現実を前に、彼には二つに一つの道しかありません。マリアの懐妊を公にして罰を受けさせるか、密かに離縁状を書いて町から去らせるか…前者を選べばヨセフの責任は問われず、後者を選べばヨセフにも疑惑の目が向けられるでしょう。そこで彼が選んだのは後者。マリアを助ける唯一の手段でした。でも、彼がその決断を下す時、神は御使いを遣わして、神に従うもう一つの道があることを告げられたのです。私たちも時に、人間的には八方塞のような状況に立たされる時がありますが、神はもう一つの道、脱出の道、神に従う道を用意しておられるのです。