だれでも自分の人生を振り返ってみる時があるのではないでしょうか。自分の人生とは何だったのか…これから何をすべきなのか…考えてみるとあらためて気づかされるものがあります。ヤコブは22年前に死んだと思っていた息子ヨセフと再会しました。しかも、その息子が未曽有の大飢饉の中で、エジプトの宰相となって自分の前に現れたのです。「もう今、私は死んでもよい」と思ったのも無理はありません。でも、ヨセフはその先の未来を見据え、家族が安心してエジプトで暮らせるように、さらにエジプト全土のことも考えて真実を尽くて仕えました。ファラオから「あなたの生きてきた年月は、どれほどになりますか」と聞かれたヤコブは、人生に神の導きを思わずにはいられなかったことでしょう。最愛の息子に先立たれ、絶望を感じた人生が、思いも寄らない祝福に溢れる人生に変えられてたのです。ヤコブの生涯は、最後まで主に信頼し続ける者の幸いを教えています。