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神がいるならどうしてこの世に戦争や悪がなくならないのか。それは人類がずっと考えてきたことです。神学的には神義論と言います。これについて簡単な答えはありませんが、アダムとエバか罪を犯し、神から離れてしまってからは人類史上、戦争がなかった時代はありません。神に背を向けた世界は決して良い方向にはいきませんでした。神はそうした罪の世をノアの時代に完全に滅ぼされました。そして、神はその後も忍耐と寛容をもってこの世を見て来られました。しかも見ているだけでなく、ご自分から罪の世の中に降ってくださり、私たちの罪を贖ってくださったのです。主は今も私たちの苦しみのただ中におられます。主はこの世にあっては患難があると言われました。これからも人間の罪がある限り、戦争や災害、痛ましい犯罪は続くでしょう。でも、神は最後にこの世を義しく裁くために来られるのです。その時、全てのことが明らかにされます。福音を聞かずに亡くなられた方のことは主にお委ねするしかありません。生きている私たちが亡くなられた方のためにできることは何もないからです。でも、今生きている方のためには福音を証しする機会があります。主が忍耐をもって世の終わりを送らせてくださっている限り、一人でも多くの方が邪悪なこの世から救われるように、私たちにはまだなすべきことがあります。