11月第五水曜祈祷会、ヨハネの黙示録8章から。子羊が七つの封印を解く、神の本格的な審判が始まります。ヨハネは七つの封印、七つのラッパ、七つの鉢という順番で、次々と起こる不思議な出来事を記しました。黙示録はいろいろと象徴的な用語が出てくるため、解釈もいろいろ分かれる書物です。正式なキリスト教ではない、所謂『異端』と呼ばれるグループも黙示録の数字や民族を独自に解釈して、未来の出来事を予言しようとします。でも、大事なのは、この書の最初の読者はローマ帝国の迫害に苦しめられていたキリスト者であったことです。彼らは厳しい苦難の中で、この書をどう読んだのでしょう。それは終末の恐怖よりも解放の恵み、新しい出エジプトが起こるという希望のメッセージだったと思います。今日の私たちも言い知れない苦難を通らされることはあります。でも、主は苦難を苦難のままで終わらせず、希望に変えてくださることを聖書は伝えているのです。