6月第四水曜祈祷会、教会のデボーションは雅歌3章に入りました。「雅歌」は男女の愛の賛歌、神名も用いられない、旧約聖書中類例のない書簡です。男女は相手を愛する思いを様々な表現で歌い合い、告白し、関係を深め、やがて結婚へと導かれていきます。でも、愛をことばで語り尽くすのは難しいものです。結局、愛を具体的な行動、目に見える形で表してほしいと思うものではないでしょうか。イエスさまも、神のあり方を捨てて人間と同じようになり、私たちの救いのためにへりくだり、十字架の死にまでも従うという驚くような行動で愛を示されました。愛は心で思っているだけでは相手に伝わりにくいものです。同じように、神への信仰も心で信じているだけでなく、行動に現すことが大事です。「揺り起こしたり、かき立てたりしないでください。愛がそうしたいと思う時までは。」神は私たちを急かすことなく、その信仰の一歩を踏み出すのを待っておられるのです。