水曜日の夜の祈祷会では『イエスに出会った人々』をシリーズで学んでいます。この間はユダヤ人の議員(サンヘドリン)のニコデモでした。彼は、律法を重んじ、社会的な地位も富も名誉も兼ね備えていた人物だったでしょう。でも、そんな彼にも、夜に人目を忍んでイエスさまのもとを訪れ、聞きたいことがありました。すると、イエスさまは彼がそれを尋ねる前に答えられたのです。「人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」なんとも禅問答のようなやり取りでした。ニコデモはイエスさまの言葉を理解できたでしょうか。確かなことは、彼はイエスさまが十字架にかけられた後、その亡骸を取り降ろすことをピラトに願い出たことです。「新しく生まれる」とは、人間の努力や熱心さによってなされるものではなく、神によって古いものが過ぎ去り、すべてが新しくされることです。神はへりくだった者には恵みを与えられる、ここにヒントがあるのです。