5月第二水曜祈祷会、エステル記4章からエステルとモルデカイの信仰を心に留めました。モルデカイは両親に先立たれてしまったエステルを引き取って、養女として育てました。そのエステルがあろうことか王妃として選ばれて、王宮に暮らすようになったことをモルデカイは喜んだことでしょう。でも、宰相ハマンの登場によって事態は一変し、ユダヤ人抹殺命令が国中に公布されることによって、モルデカイもエステルも混沌の渦の中に飲み込まれていきます。もはやどうすることもできない状況の中で、モルデカイはエステルに「あなたがこの王国に来たのは、もしかするとこのような時のためかもしれない。」と伝言を送り、エステルもモルデカイに「…我もし死べくば死べし」と返事を送ったのです。神のご摂理の中で、自分たちの使命に歩もうと決意する父と娘の信仰に胸を打たれました。私たちにもこのような時のためかもしれないという時が必ず訪れるように思います。