2月の旧約聖書を学ぶ会は創世記30章から。ヤコブはレアとの間に四人の子が与えられ、ラケルは不妊の女でした。やがてその思いは姉への嫉妬心となり、夫ヤコブへの怒りとなって現れます。ついにラケルは女奴隷ビルハをヤコブの妻とし、二人の子を儲けました。それを見てレアも女奴隷ジルパをヤコブの妻とし、二人の子を儲けたのです。この後、レア自身もヤコブとの間に新しく三人の子を儲け、いよいよラケルは追い詰められたような思いだったでしょう。そんな時、主の介入がありました。「神はラケルに心を留められた。神は彼女の願いを聞き入れて、その胎を開かれた。」今から3000年以上も前の書物を現代にそのまま適応はできないのですが、確かなのは、主がラケルをあわれんでヨセフが与えられたことです。「これは人の願いや努力によるのではなく、あわれんでくださる主による…」ゆえなき恵み…ここが聖書の難しさであり、私たちにとっての慰めなのです。