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Ⅰ歴代誌12章には、サウル王の殺意に脅かされ、いのちを狙われる若き日のダビデ、そのような彼のもとに次々と勇士たちが集まってくる場面が描かれています。彼らはダビデが追い詰められているときも、ヨルダン川がどこの岸もいっぱいにあふれるときも、ともに助け合った仲間たちでした。このダビデは、後にイスラエルを代表する王となりますが、そのような結果が見えていてダビデを支持するのは易しいことです。ところが、今のダビデはわがいのち一つ守ることすら容易ではない、数においても経験においても、圧倒的に劣勢にありました。そんなダビデにくみすれば、一緒にどんな目に遭うかもわからないというのに、彼らはあくまでダビデの側に立つという姿勢を見せたのです。「これらすべての戦いに備えて集まった戦士たちは…ダビデを王にすることで心が一つになっていた。」捕囚から帰還したユダの民も、心燃やしてこの記事を読んだのではないでしょうか。