昨日は受難週の水曜祈祷会でした。詩篇94篇は「復讐の神よ、光を放ってください。…高ぶる者に報復してください。」という悪しき者に対する詩人の嘆きの祈りで始まります。彼らは、神を侮り、放言、横柄、不法を行う者たちでした。信仰者であっても、理不尽な扱いを受けたり、いわれのない非難を受けたりすれば、腹立たしく思うこともあります。ただそうした思いを抱きつつも、問題はそれをどのように処理するかです。詩人は祈りの中で、導かれていきました。「なんと幸いなことでしょう。主よ、あなたに戒められ、あなたのみおしえを教えられる人は。…まことに主は、ご自分の民を見放さず、ご自分のゆずりの民を、お見捨てになりません。」復讐してくださいという願いは、祈りのうちに、主が最善をなしてくださるという確信に変えられていきました。自分で行き過ぎた報復をする前に、一呼吸おいて…祈りのうちに魂が取り扱われる幸いにあずかりたいものです。