朝の会議を終えてカーテンを開けると、外は爽やかな青空が広がっていました。教会もアドベントを迎える準備が進んでいます。いつもなら地域に案内をお配りして、喜びの知らせをお伝えする時期ですが、今はコロナの感染者増加に伴い、来会も自粛でそれもかないません。福音書には、イエスさまと一緒に湖に舟をこぎ出した弟子たちが突風に煽られ、今にも転覆してしまいそうになる記事があります。弟子たちが慌てふためく中、主は眠っておられました。その姿は私たちが人生の危機に直面した時の姿と重なります。なぜ主は何もしてくださらないのか。そんな主なら、どこに信じる意味があるのかと問いたくなります。それでも「主よ、助けてください」と叫ぶ弟子たちに、主は言われました。「どうして怖がるのか、信仰の薄い者たち。」主は起き上って風と湖を叱りつけ、嵐を静められました。大事なのは、主は何より不信仰な弟子たちの叫びに応えてくださったことです。