イエスさまに促されて舟に乗り込んだ弟子たちでしたが、しばらくして向かい風に悩まされて前に進むことができなくなりました。夜明けごろになって、イエスさまは水の上を歩いてこられ「しっかりしなさい」と狼狽する弟子たちを励まされました。それを見たペテロも思い切って水の上に足を踏み出していくのですが、イエスさまから目を離した途端に沈みかけていきました。イエスさまはそんなペテロに手を伸ばして「なぜ疑ったのか」と仰ったということです。その時のイエスさまの手はどんな感じだったのかな…と、いつも思います。子どもの頃、近所の教会の神父さんと握手をした時に、その手がなんとも柔らかかったのを思い出します。新型コロナの影響で、最近はすっかり握手をする機会もなくなりましたが、実に寂しいなぁ…と。ソーシャルディスタンスより、フィジカルディスタンスというようですが、物理的距離は保ちつつも、心の距離は近くにありたいものです。