春らしい爽やかな天気ですが、この外出自粛の中では皮肉に感じられるかもしれません。最近、何人かの方から『神はなぜこんなコロナ禍を放っておかれるのでしょう』という声を聞きます。まるで神が率先してこの状況を起こし、遠くから人間が困っている様子を見ているかのようですが、果たしてそうでしょうか。むしろ、いつの時代も、人間は放蕩息子のように、神から離れて自分の思う通りに生きることが自由であると錯覚していたのでは…。良い事は当前で、悪い事は神のせいというなら、あまりにも都合がよいのではないでしょうか。ご自分の大切なひとり子を十字架にかけてまで、人間を救おうと思われた方が、今もどんな思いでこの世を見ておられるのかを考えたいものです。「父よ、彼らをお赦しください。彼らは自分が何をしているのかが分かっていないのです。」