クリスチャンになれば苦難に遭わないというのなら、信仰を持ちたいという方ももっと増えるでしょうが、そんなことはありません。神は平等な方ですから、善人にも悪人にも、太陽を上らせ、雨を降らせられます。では、なぜ信仰を持つのか…と言えば、一つは主に希望を持つ者は失望に終わることがないからです。「苦難は忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと、私たちは知っています。」『忍耐』とは、単に勇敢さとか我慢強さではなく、神への確かな信頼という内容を備えた言葉です。神の御力を信じ、神の導きに期待するゆえに与えられる力です。何の根拠もないまま、ただじっと我慢しているというのは求められている忍耐ではありません。言い知れない苦難の中で、ひたすら忍耐している者を、神がご存知ないはずがないのです。