夕礼拝の後、青年たちと話している中であることが話題になりました。「右の頬を打つ者には左の頬も向けなさい。」「自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。」なぜ神は、人にはできそうにないことを言われるのか。確かにイエスさまの教えは無理難題のように思えます。国家間の戦争や暴力、不条理な事件や犯罪…複雑な現代社会の中で、そんな奇麗ごとを言っているから宗教は…と言われそうです。考えてみると、右の頬を打つ者にあえて左の頬も向けるのは、単なる無抵抗主義ではありません。一つは暴力に対して暴力で返さないこと、むしろ積極的な愛を示す行動、そして善をもって悪に打ち勝つ道と言えるでしょう。言うは易し行うは難し…ですが、「おことばですので…」と従うことが、聖書の世界を知り、今ここに生きておられる神を体験するただ一つの道です。