ルカ15:11-24から。このイエスのたとえ話しを読むとレンブラントの作品を思い出す方も多いと思います。彼は波乱万丈の人生を送りました。若くして才能が認められ、画家としての富と名声を手に入れますが、金使いも荒く、横柄な態度はまさ放蕩息子のような生活ぶり。そんな彼に試練が訪れます。やがて五人の子どもたち、最愛の妻…と次々と家族が天に召され、画家としての人気も急落、ついには破産宣告を受けることに。晩年の彼は孤独と貧しさの中で自身も天に召されます。そんな彼の遺作の一つ『放蕩息子の帰郷』は、若い時のような派手さはなく、なんとも言えない平安に包まれた作品です。今日、二人の方が洗礼を受けられました。力強い証しに、教会全体が励まされました。「ひとりの罪人が悔い改めるなら、悔い改める必要のない九十九人の正しい人に勝る喜びが天にあるのです。」新しい信仰生活の始まりです。天における大きな喜びが聞こえてくるような素晴らしい式でした。