「愛する者たち、霊をすべて信じてはいけません。偽預言者がたくさん世に出て来たので、その霊が神からのものかどうか、吟味しなさい。」使徒ヨハネの手紙には、「偽預言者」「反キリスト」「惑わそうとする人たち」という警告の言葉が記されています。いつの時代も、本来のキリスト教とは違う異端的な教えが出現し、幾つもの誤った教えや教祖(先生)と呼ばれる人たちが悲しい結末を残しました。現在もお電話などで「カルトの見分け方を教えてください」という相談は後を絶ちませんが、本人が自分で考え、立ち止まろうと思わない限り、なかなか難しい問題です。「吟味しなさい」とは「試してみなさい」とも訳せる言葉。そこでの教えが本物かどうかより、今、日々自分がしていることが本物かどうかを、隠していないで…試してみる勇気が必要なのではないでしょうか。