本当に価値のあるもの

東日本大震災から丸6年が過ぎました。今もなお全国に12万人の方が避難生活を余儀なくされ、多くの方が心を痛め、東北の復興は難航しています。こうした現状をいつも忘れないで、今いかに生きるかを考えて歩みたいと思います。教会に来ている子どもから励ましのお手紙をいただきました。今日もまた、あの子たちに本当に価値のあるものを伝えていけるのは感謝です。

 

『本当に価値のあるもの』(メッセージの要約)ヨハネの福音書11:54-12:11

そのままにしておきなさい。マリヤはわたしの葬りの日のために、それを取っておいたのです。

「好機逸すべからず」いつでもチャンスというものは大事なものです。私たちはいつでもできることと今でなければ意味を失ってしまうこととを見極めなければなりません。今日の箇所でもまさに「千載一隅」のチャンスを逃さなかったマリヤの記事が出てきます。彼女はイエスさまの死が近いことを悟って、高価なナルドの香油を注ぎ、自分にできる精一杯の奉仕を捧げました。それを見たイスカリオテのユダをはじめ周囲の人々は冷たい批判を浴びせますが、イエスさまだけはこの彼女の行為を称賛されたのです。この記事から三つのことがわかります。一つは、主は言葉を生む人の心をご覧になることです。言葉だけの正論はかえって、心の内をご覧になるイエスさまの怒りを買うことになるのです。二つ目は、主は愛によって働く信仰を求められることです。打算や計算ではなく、ただ主を愛する思いから従いましょう。三つ目は、主は感謝の捧げものを喜んでくださることです。主が喜ばれるのは高価なものではなく、一人一人が、いやいやではなく喜んで捧げるものです。大切なのは、こうした本当に価値のある生き方がすべての人の前に置かれていることです。私たちもこの機会を逃さずに、信仰を持って応えていこうではありませんか。